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Take Me Out To The Ball Park [baseball]

メジャー・リーグの球場では御馴染みの曲です。
歌いたくても歌詞が分からないという方が意外に多くいらっしゃるので
英語と併せて掲載します。



          Take me out to the ball park


Take me out to the ball game
野球の試合に連れて行って

 

Take me out with the crowd
あの観衆の中へ

 

Buy me some peanuts and Cracker Jack
ピーナッツとハニーコーンを買ってよ

 

I don't care if I ever get back
帰れなくても構わないから

 

Let me root, root root for the ( home team)
ホームチームを応援させて

 

If they don't win it's a shame
チームが勝たなきゃ、悔しいから

 

For it's one, two, three strikes you're out
1ストライク、2ストライク、3ストライクで三振アウト

 

At the old ball game
これが昔ながらの野球

 

 


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Casey At The Bat [baseball]

1888年Ernest Laurence Thayer が発表した抒情詩です。
野球を心から愛していることが伝わってくる詩です。



      Casey at the Bat


その日マドヴィル・ナインの見通しは
決して明るくはなかった
得点は4対2から動かず、残り1イニング
ところがクーニーは1塁でアウト
バローズもまた・・・
いやな静けさが、試合を観ているファンの間に漂う

諦めて球場を立ち去る観客はほとんどなく
皆が望みを捨てきれずにいた
いつの世も人の心に湧き上がる希望を
パトロンたちは、ケーシーに強い当たりが出るなら
この打席に金を出したっていい、とすら思っていた

そしてケーシーの前は、フリンとジミー・ブレイク
フリンは大したものだが、ジミーは簡単にやられる
しかめ面をした観衆の中に、重苦しい空気が流れる
しかしわずかながらチャンスはある
ケーシーに打席が回れば

ところがフリンがシングルヒットを打ち
皆の表情は驚きに変わる
ジミーは相当見くびられてはいたが
打った瞬間ボールの皮が引きちぎられ
砂埃が舞い上がり、皆が目にしたのは・・・
ジミーは2塁でセーフ
フリンは3塁ベースにしがみついていた

5千、いやそれ以上の人々が大きな歓声をあげる
谷を抜け、山間にまで届き
山頂に達しこちらに還ってきた
ケーシーに送られる歓声
頼りのケーシーが打席へと向かう

ケーシーは平然として足場を固める
ケーシーの誇り高さが
態度や浮かべる笑みににじみ出る
声援に応えて軽く帽子を取る
この観衆の中には
打席にいるケーシーを知らないものはいない

1万の瞳の視線の先には
土を手にこすりつけるケーシーがいる
5千人の喝采は
ユニフォームで土をぬぐうケーシーへ
苦しいピッチャーは後ろ手にボールを持っている
ケーシーの挑戦的な目
せせら笑いでその唇は歪んでいる

それから革張りのボールが音を立てて飛んできた
ケーシーは立ったままボールを見つめている
傲慢ともいえるほどの威厳を放ちそこにいる
強打者に近づいていくボールは速球だったが・・・
ケーシーは「俺の好きな球じゃない」
審判のコールは「ストライクワン」

ベンチからは押し殺した声があがる
荒れ狂う波に打たれているのに
海岸は遠くはるか彼方、とでも言うような声
「へたくそ!審判うせろ!」
スタンドの誰かが叫んだ
そのときケーシーが手を挙げなければ
審判をつまみだしそうな勢いだった

偉大なるケーシーの微笑みは
キリスト教徒らしく博愛に満ち表情は輝いている
湧き上がるどよめきを鎮め試合を続ける
ケーシーがピッチャーに合図をすると同じ球がきた
それでもケーシーは反応しない
審判のコールは「ストライク2」

「いんちきだ」
逆上した群集の叫びはこだましたが
軽蔑しているようなケーシーの様子に
群集はかしこまった
観衆が見つめるケーシー
その表情は険しく冷淡になり筋肉が締まる
「ケーシーはもうあのボールを逃さない」
皆がそう思っていた

ケーシーの口元の薄ら笑いは消え
敵意に燃えて歯をくいしばり
プレートが割れそうなほどバットで叩く
そしてピッチャーがボールを握り、投げる
ケーシーの力強いスイングで空気が揺れ動く

この国のどこかでは
太陽が輝いているというのに
どこかでバンドが演奏し心は躍る
どこかで男たちは笑い
子供たちは大声を出している
それなのにマドヴィルには
悦びがどこにもない
頼りのケーシーが
三振してしまったのだから

 Casey at the Bat: A Ballad of the Republic Sung in the Year 1888 (Caldecott Honor Book)


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